~戸畑祇園大山笠~ 12011年6月15日 16:49

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 福岡県夏の三大祭りの一つ。亨和2年(1802)村中に疫病が流行し、須賀大神(須佐ノ男命)に祈願し平癒を祝ったのが起源とされています。
 昼はのぼり大山笠、夜は309個の提灯大山笠で東・西・中原・天籟寺の大山笠と中学生を主体とした小若山笠が出ます。昼ののぼり大山笠は台上に12本の幟を立て前面は八重純白大菊花四輪、脊面は縫箔の径2mの見送り、側面は緋羅紗の金銀糸の武者絵で飾られている。
夜の提灯山笠は昼間の台上に4本の櫓をピラミッド状に12段、309個の提灯、地上10mになる。囃子は横笛(3人)、鉦、太鼓、合せ鉦(ちゃんぷく)で5種類の囃子は時を異にして奏せられる。

この戸畑祇園は昭和32年福岡県の文化財、55年に国の重要無形民俗文化財に指定されている。

①昔ながらの原型をとどめる。特に幟山の汐まき行事など風俗があって珍しい。
②夜の提灯山笠は、組立てと豪華さで他に類例がない。
③囃子も独特で、格調にすぐれている。
④引幕の刺繍は貴重な資料とされている。